開発秘話

ラカントの開発秘話

第2回 羅漢果の知られざる"名前の由来"と"産地・種類"

バイオケミカル研究所
博士(応用生命科学)
村田雄司

"羅漢果"の学名には、 「Siraitia grosvenorii C.Jeffrey ex A.M.Lu et Zhi Y.Zhang(Momordica grosvenori Swingle)」という長い名前がつけられています。

羅漢果の主な栽培地は、中国南部の広西チワン族自治区の永福、臨桂、全県、蒙山、全州、融安などで、そこは景勝の地として知られる桂林から北西に百キロメートルほどの距離にあります。このあたりは、昼夜寒暖の差が激しい山岳地帯ですが、羅漢果栽培の最適な気候条件として位置づけられています。

もともと、"羅漢"という名称は、清王朝時代に桂林一帯に住んでいたヤオ族の医師「羅漢」が、この果実に薬効があることを見出したことにちなんで名づけられたとされています。

この"羅漢果"には多くの種類があり、その代表的なものとして、「長灘果」、「青皮果」、「冬瓜果」、「拉江果」などがあります。

  1. 長灘果」は羅漢果の最優良品種。一株あたりの果実収穫量は少なく、かなり限られた地域でのみ栽培されています。栽培に適する海抜は300~500mの山間地帯とされています。
  2. 青皮果」は1960年代に開発された品種で適応性が高く、収穫量が多いことから、羅漢果総生産量の約90%を占めています。しかし、根線虫害に弱いのが弱点です。
  3. 冬瓜果」は栽培暦の長い品種で、高品質かつ高収量が特長です。栽培適する海抜は700~900mの山間地帯とされています。
  4. 拉江果」は良質が品質で、根線虫害にも比較的強いのですが、高い製造管理技術が必要で、羅漢果栽培農家からは敬遠傾向にあります。

いずれの羅漢果も、開花期は6~8月で雌雄異株で美しい黄色の花をつけ、結実期は8~10月、収穫期は9~11月です。
果実は、円形あるいは倒卵形で、品種によって大きさは異なりますが、直径は約4~6 cm位の大きさで茸毛で覆われています。
熟すと深緑色になり光沢を帯びるようになります。
なお、地中部分には※塊茎(かいけい)を有し、ツルの長さは生長すると5mにも達するので、棚を作って栽培されます。

羅漢果の栽培に関する研究では、数年前に、細胞培養技術が確立されて以来、品種改良についても活発な研究が行われています。例えば直径7~8cm以上もあるような楕円形ビッグ羅漢果を見たことがあるでしょうか?
今後、羅漢果については、栽培研究だけでなく、"機能性"などに関するますますの研究が期待されます。

次回は、羅漢果のその栽培と収穫方法についてお伝えしたいと思います。
※地中にある茎(地下茎)が肥大化して球状になったもの。

第1回 羅漢果との出会い

第3回 羅漢果の栽培方法