開発秘話

ラカントの開発秘話

第1回 羅漢果との出会い

バイオケミカル研究所
博士(応用生命科学)
村田雄司

もともとサラヤでは、甘草やステビアエキスを配合した低カロリー甘味料を販売していました。業界先駆けで自然派素材を使用した甘味料を販売しましたが、甘草やステビア独特のしつこい甘さが気にかかり、もっと上質な自然派原料はないものかと考えていました。

植物由来の甘味物質を数多く探しているうち、羅漢果に出会いました。当時、国内で入手可能な羅漢果エキスは、苦味や焦げ味が強く、とても使いにくいことから、国内では羅漢果を使った商品はほとんど見かけませんでした。しかし、その後の鋭意研究の結果、羅漢果に含まれる甘味成分は、たいへん砂糖に近い甘味質を示すことを発見しました。

このことを経営者に申し出たところ、直ぐにパスポートの準備をして、一緒に中国に行くように指示が出されました。これをスタートとして、独自製法により、非常に上品な甘味物質(高純度羅漢果配糖体)の抽出に成功しました。

羅漢果は中国桂林地方でのみ栽培されているとの情報を基にして、中国桂林に足を運び、中国桂林市長をはじめ、行政関係者のご協力を得て、桂林師範大学や羅漢果栽培地を拝見しました。熟した羅漢果果実をその場でもぎ取り、そのまま口にすると、国内で経験した羅漢果エキスと比較して想像もできないほど、非常に甘く、渋味や苦味もなく、上品な甘味が口いっぱいに広がり、「これこそが羅漢果!」と感動した思いは、今でも忘れられません。

現在では平地での羅漢果栽培が可能になりましたが、当時は、山の急斜面で栽培されており、農場に辿り着くだけでも大変苦労しました。桂林市内から車で約2~3時間のところですが、電気、ガス、水もなく、道路は、ぬかるんだ道路で、全員がトラックから降りて、後ろから押しながら山道を走行することは日常的でした。また、栽培地まではトラックが入らないので、最後の30~40分間は登山してやっと栽培地に辿りつきます。辿り着くと、登山を征服した気分のようでした。

こうして、上質な羅漢果の供給が可能となり、「ラカントS」を発売しました。

羅漢果の本当の美味しさを実感した記憶は今も鮮明で、絶えず羅漢果の甘味成分向上の研究を続けています。すでに特許も取得しています。

またの機会に、これらについてもご紹介させていただきます。

第2回 羅漢果の知られざる"名前の由来"と"産地・種類"